わが子の体調をどこで見きわめているか

子どもたちの心身の異常のほとんどは、すでに広く事実として認められていることです。子どもを持つ親、教育関係者、その他多くの研究者によって、すでに指摘されていることです。

その異常を起こす要因に関しても、脂肪や糖の多い食物の摂り過ぎ、野菜・くだものの摂取不足、運動や遊びの減少、勉強のストレス等々といったことが、一般的にあげられています。

そうした偏った生活習慣に対して、とくに食生活を中心に改善の方法がさまざまに考え出されてはいます。

ところが、これまで述べてきたように、なかには「偏食はせず、和、洋、中の雑食を心がける」といった、子どもたちが日本人であることを忘れてしまったような勧告や、「体温が低くなっている子どもたち」を一方ではいぶかりながら、体を温めるために大切な塩が多いとして、朝食は必ず無理してでも摂るように指導されていますが、これもこれまでに述べたようにすべての場合に当てはめるのは疑問です。

自然界の動物が病気になると一切の食を拒み、その絶食によって異常を克服するように、朝食を食べようとしないのは、ある面、「病気」「体調不良」を回復させようとするための、本能的な拒否反応なのかもしれません。「このように、「子どもの異常」への対策が、ひょっとしたらまるで逆効果の誤ったものとなっているかもしれないわけです。なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか。それは、「子どもたちの心身に起きている異常」のもっとも根源的なもの、すなわち、「異常の本質」の捉え方が間違っているのではないでしょうか。というより、その本質の存在そのものに気付いていないのではないか、とわたしには思えるのです。「では、親としては、子どもの健康の基本についてどう考えていけばよいのでしょう。

この章では、その「異常の本質」と、ほんとうに必要な健康食常識の考え方について、東洋医学・漢方の立場から、順序立てて整理していきたいと思います。